「コールセンターへの転職を考えているんだけど、コールセンターだけはやめとけ、という話を聞いたことがあるんだよなぁ…ブラックな職場環境っぽくて心配…」
このように考えてしまい、コールセンターへの転職を迷っている人もいるのではないでしょうか。
この記事はコールセンターへの転職を考えている人が抱える不安に答える記事となっています。
私は数か所の現場で計10年以上コールセンター業界で働いていました。
オペレーターからSV(スーパーバイザー)まで経験をしていたため、コールセンター業界のことはよく知っています。
経験をもとに結論を伝えると、コールセンターの仕事にはかなり向き不向きがあります。
だからこそ、「やめとけ」と言われる理由をしっかり理解しておかないと後悔するかもしれません。
そこでこの記事では下記の点についてわかりやすく解説をしています。
- コールセンターはやめとけと言われる7つの理由
- コールセンターで働くメリット
- コールセンターに向いている人
コールセンター業界へ転職したいけど、判断に迷っている人の参考になる記事となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
コールセンターはやめとけと言われる7つの理由
結論から言うとコールセンターに向いている人であれば働くのもありですが、向いていない人にとっては辛い環境なのでやめたほうがいいでしょう。
コールセンターは悪い評判も少なくないですが、向いている人にはそれなりにメリットもある、というのが私の感想です。
この記事を読んで、自分に向いているかどうかを判断した上で行動しましょう。
コールセンターは、一日中様々なお客様と話すのが仕事です。
大体は感じが良く優しいお客様ですが、勤務するセンターによっては、一日何件かは感じの悪いお客様の対応をせざるを得ないのが実情です。
人と話すのが心底好きな人にとってはそれほどストレスにはならないかもしれませんが、やはりお客様対応であるため丁寧な対応が求められます。
様々なお客様に丁寧な対応をするのは、ストレスや疲労が溜まるものです。
コールセンターで最もきついのがお客様からのクレームです。
こちらに非がなく、いいがかりのような内容であれば毅然と対応できる場合もありますが、そうではない場合は基本的に謝り続ける必要があります。
クレームが長引いたケースではお客様から「上の者に代われ」と言われたり、通話をモニタリングしていたSVなどの上司から交代を指示されたりすることもあります。
ただ、私も経験があるのですが、センターによっては上司が対応交代してくれない場合もあるのです。
そういったセンターの場合、お客様の温度も上がりっぱなし、自分も返す言葉に困る、という地獄のような状況になることもしばしばです。
コールセンタースタッフはほとんどが派遣やアルバイト従業員です。
3か月くらいで契約更新があり、場合によっては更新されないこともあります。
私もSV(スーパーバイザー)として勤務していましたが、正社員ではなく派遣社員でした。
会社側としても、売り上げが悪くなったりコールセンター業務自体を縮小したりするときに備えて、非正規雇用として雇っています。
いつ契約が切られるかわからない雇用形態では常に不安がつきまといます。
コールセンターの中でも特にキツイ、ブラックだと言われているのは発信業務(テレアポ)です。
こちらからリストに載っているお客様の電話番号に電話をかけ、商品を売り込むというもの。
今は振り込め詐欺等も多いため、知らない番号からの電話はとても不審がられます。
そして、発信業務のノルマは厳しいことがほとんどで、ノルマを達成しなければ厳しく指導されたり、契約を打ち切られたりすることもあります。
コールセンターの仕事は10年以上前からAIに取って代わられると言われており、消滅する仕事の代名詞のように言われることがあります。
スマホの音声認識もかなり高性能になってきていますし、今以上に技術が発達した際に人間よりAIの方が優秀ということになり、コールセンターで働く人が削減される可能性も考えられるでしょう。
ただ、まだまだ人間の対応には遠く及ばないのが実情であり、すぐにAIに仕事を奪われるということは考えにくいように思います。
コールセンターはとにかく人の出入りが激しい職場です。
私が働いていた職場でも大量に募集をかけるものの、すぐ辞めてしまう人が多いため、再び大量募集をかけるということが繰り返されていました。
これに関してはコールセンターは慢性的な人手不足ということもあり、意識が低くあまりやる気のない人でも、とりあえず入社させるということが大きいかもしれません。
実際のお客様対応をする前の研修段階でやめる人もたくさんいます。
新しく入った人がすぐ辞めてしまうと「この職場もしかしてブラック?」と思えてきてしまい、その職場で働く人のモチベーションが低下してしまうこともあるでしょう。
受信のコールセンターは意外に覚えることがたくさんあります。
お客様の疑問点をわかりやすくかつ迅速に説明することが求められるためです。
知識が中途半端だと、わからないことがあるたびに上司に確認しなければいけません。
その度に保留をしなければならず、お客様を待たせてしまい、場合によってはクレームになることもあるでしょう。
受信のコールセンターで働くのであれば、研修を真面目に受講した上で疑問点は講師にきちんと質問し、業務知識を身につける必要があります。
やめとけと言われるコールセンターで働くメリット
コールセンターはセンターによってはノルマがきつかったり、クレームの電話が来ても上司が対応交代してくれなかったりするなど、きつい面もあります。
しかし、未経験でも採用されやすい、他の非正規の仕事よりは時給が高めなど、メリットがあることも事実です。
センターにもよりますが、コールセンターは休みが取りやすい職場が多いです。
前もって申請をしておけば一週間くらいの長期の休みをとれる場合も少なくありません。
旅行やライブなどで県外や海外への移動が多い人にとっては大きなメリットに感じるのではないでしょうか。
コールセンターの仕事は直接お客様と対面するわけではないので、ファッションについては自由であるセンターも結構あります。
証券会社など金融系の職場やSV以上の管理者はスーツ着用を求められることもありますが、オペレーターの服装や髪型は自由であるケースが多いものです。
とはいえ、ダメージ加工のジーンズやハーフパンツ、露出度の高い服装などは、職場の風紀を乱すとして注意されてしまうので気を付けたいところです。
コールセンターの仕事はコンビニの店員や配達の仕事など他の非正規の仕事と比べると、時給が高めに設定されていることが多いです。
「手っ取り早く仕事に就いてそこそこのお金を稼げればいい」という考えの人にはぴったりの仕事かもしれません。
また、コールセンターはオフィスビル内にあるため、夏は涼しく、冬は暖かい環境で働くことができるのも良いところだと思います。
コールセンターで働く人はとてもたくさんいます。
ワンフロアで100人~200人いるセンターもあります。
学生~定年退職した人など、さまざまな年齢、性別、境遇の人と出会うことができます。
人がたくさんいるので、自分と気が合う人と友達になったり、恋人を見つけたりする人もいました。
色々な人と出会いたい人にとっては最適な職場かもしれません。
やめとけと言われるコールセンターに向いている人
何度かお伝えしているように向いている人であれば、コールセンターならではのメリットを感じながら働くことができるでしょう。
コールセンターに向いている人の特徴は以下の通りです。
- いい意味で適当さを持っており、クレームを間に受けない
- 切り替えが早く、多少の理不尽なことがあっても気にしない
- たくさんの人と働けることにやりがいや楽しみを見出せる
特に「良い意味での適当」さはかなり大事だと感じています。
コールセンターで長く働いている人は適当なところを持ち合わせている人が多い印象です。
逆に真面目で柔軟性が無い人にとってはストレスが溜まりやすいので、おススメできません。
まとめ【コールセンターで働くメリットを感じないならやめとけ】
この記事で伝えかったことは以下の二点です。
- コールセンターはやめとけと言われる7つの理由を知ってから行動しよう
- コールセンターで働くメリットも頭に入れた上で最終的に判断しよう
結論、コールセンターは向いていない人にとっては辛いだけの職場ですが、向いている人の場合はそれなりに悪くない職場です。
「自分はコールセンターに向いている」と思える人であれば挑戦するのもアリだと思います。
ここまで読んで、「自分はコールセンターに向いていない」と感じた人は他の職種への就職を検討した方がいいでしょう。
この記事があなたの参考になれば幸いです。